【活動報告】第5回哲学カフェxミュージアム 「幸福とはなにか?」

今日は「幸福とはなにか?」をテーマとしました。

 

午前中はお寿司のワークショップを同会場にて行っていたこともあり、「食の幸福」から議論をはじめました。そして、それとの対局で古代ギリシャから現代に引き継がれた「認識(theoria, 観想とも訳される)の幸福(eudaimonia)」についてもお話しました。

幸せを握ろう!富山の名店鮨職人が教える、旬ネタ、握り鮨ワークショップ

その両極をつなぐ事柄はないかと探っていたら、生産者と消費者の間で食物を届ける「流通(logistics)」というキーワードが重要ではないかと私が着目して、「流通」についてお話しました。

 

「流通」が出てきたのは唐突という印象があったのではないかと思いますが、私にとってのネタ本は下記です。
https://note.mu/fukato/n/nfd0301fe51b9

 

硬軟様々な記事が掲載されていますが、関心のある方にはおすすめです。巻頭の3Dプリンタの第一人者である田中浩也氏の対談記事は白眉です。3Dプリンタは流通を革新する可能性があるという趣旨の対談です。他にもユニクロに潜入取材した筆者の対談もあったり、多面的な考察がなされていてなかなか面白いです。

 

そういうわけで、流通は現代の幸福論には欠かせないと思っております。古代ギリシャの時代にはAmazonのようなメガ流通企業があるはずもなく、彼らの視野に「流通」が入るはずもありません。現代社会の我々は全世界的に共通にAmazonの影響を受けており、やはり現代の幸福論からは「流通」とAmazonを外すことは不可能ではないかと思います。

 

日本は「兵站(logistics)」で戦争に負けたという話もありますので、日本人は特にlogisticsについて学ぶことが重要ではないかと思います。その一方で、Amazonのようなグローバル企業が生み出すサービスが必ずしもローカルの需要を満たしきれていないのも事実ですし、その領域は意外に広いです。その点についても、上記推薦本では記されています。カイゼンが得意な「現場」を重視する日本人にできることも意外と数多くあるように思います。良い言葉ではありませんが、全世界を視野に入れた流通戦争の中で、巨大化を続ける中国の脅威を前に、日本人は「ゲリラ戦」を制することができるのではないかとも思います。

 

今回は動画撮影に失敗してしまいました。SDカードの調子が不調のようです。次回は対策して動画撮影をしたいと思います。とうことで長めのご報告をさせていただきました。

次回7月8日は「お金とはなにか」がテーマです。
https://www.facebook.com/events/2079304205675561/

幸福や流通とも深く関わっているテーマで面白いです。ぜひご参加ください。

 

 

 

 

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