日付/時間
Date(s) - 2024年3月17日
1:00 PM - 4:00 PM
カテゴリー
テーマ:ケアの倫理とは何か?
前回の哲学カフェでは、カントの哲学を紹介しましたが、
その可能性と限界について検討しました。
その限界を乗り越える一つの道筋としてケアの倫理があることを紹介しました。
ケア論は現代思想の流行テーマの一つでしたが、
パンデミックを経て医療・介護労働者が抱える問題が浮き彫りとなり、
この数年で内容がとても可能性を帯びたものとなりました。
とりわけフェミニズムとの連動により、西洋近代文明が抱えてきた問題をあぶり出しています。
とりわけ、前回の哲学カフェで扱ったカントの想定する
「良心に基づいて自己決定する個人」という前提が崩壊しつつある一方で、
「ケアする/される存在としての人間」がリアリティを帯び、
それが西洋近代文明の再構築を行う可能性が浮上しています。
2020年からのパンデミックの中でそのリアリティが増しました。
気候正義や安全保障・平和論においても、
ケア論は既存の政治思想にはない道筋を示しており、
西洋近代文明が抱えている問題を解決する兆しも見えています。
『ケアの倫理』(岩波新書)をもとに最新の動向を皆さんと共有しながら、その可能性と課題を検討したいと思います。
場 所:FACTORY ART MUSEUM TOYAMA (〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷522)
開催日:3/17(日) 時間:13:00~16:00
参加費
<会場参加> | ビジター¥1,500 哲学カフェ会員 ¥1,000 ※当日、現金でお支払い下さい。 |
|
<オンライン参加> | ビジター ¥800 哲学カフェ会員 ¥500 |
※哲学カフェ会員は随時受付しています。→詳細・お申込みはこちら
申し込み方法
- 会場参加申し込みフォーム(推奨)→詳細・お申し込みはこちら
- メール:info@fujita-k.co.jp(アットマークは半角に修正して下さい)
件名に「 2024/3/17 哲学カフェ Vol.67 申し込み」
1)住所
2)氏名
3)メールアドレス
4)携帯番号
5)哲学カフェin富山 会員、非会員の明記
以上を記入してお申し込みください。
* 申し込みのメールには、必ず返信のメールを出しています。もしメールが届かない場合はゴミ箱に入っていないか?確認をお願いします。お手数ですが、よろしくお願いします。 - FAX:0766-64-5220 上記記入の上、FAXしてください。
講師
野末雅寛(のずえまさひろ)
株式会社アガトンラボ代表取締役。2014年から哲学カフェ in 富山で講師を担当。
1974年富山県朝日町出身。
金沢大学教育学部と京都大学大学院文学研究科修士課程にて哲学を専攻、ハイデガーなどドイツ哲学を学ぶ。
高等学校教諭一種免許(公民)を取得