4/20 Vol.80 哲学カフェxミュージアム

日付/時間
Date(s) - 2025年4月20日
1:00 PM - 4:00 PM

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2025年哲学カフェ 年間テーマ:「私たちは日本人としてどう生きるべきか?」

現代世界において、日本を取り巻く状況はかつてないほど複雑で不安定です。

西洋社会ではポピュリズムが台頭し、

その背後には「西洋の自死」とも言える深刻な自己懐疑が見え隠れします。

一方、中国やロシアといった大国、そしてグローバルサウスと呼ばれる発展途上国は、

それぞれ異なる価値観と現実的なパワーバランスを模索しています。

このような中で、日本はどのような立ち位置を取るべきか。

そして、私たちは日本人としてどのように生きるべきか

――この問いを、2025年の哲学カフェの年間テーマとします。

 

この問いに答えるためには、日本の文化的背景や哲学史に根ざした

私たちの特性を深く見つめ直す必要があります。

同時に、西洋哲学史や他文化との比較を通じて、

日本的な特性を浮かび上がらせ、それを行動の根拠とする試みを行います。

 

 

4月テーマ:「近代の超克の困難を超えて──ユク・ホイの批判的継承と技術の未来」

前回の哲学カフェで、私たちは西田幾多郎の哲学をもとに対話を行いました。

純粋経験と絶対無の場所については、喪失感や挫折、絶望などの

深い体験を理解する上ではとても有益なものである一方で、

弟子たちの京都学派が挑んだ「近代の超克」というプロジェクトは

無理筋であったことを共有しました。

 

西洋近代の普遍主義や二元論を超えようとした「純粋経験」や「場所の論理」は、

人間と世界の新たな関係性を示唆する壮大な試みではありましたが、

戦時の政治的現実に飲み込まれ、大東亜共栄圏のような国家主義に利用されたことで、

その理想は挫折に終わりました。

 

この「超克」の困難さは、単なる過去の失敗ではなく、

近代という巨大な枠組みを批判的に見つめ直す私たちへの

重い課題として残っています。

 

西田の夢はどこでつまずき、どうすればその先へ進めるのか──

あの日の対話で浮かんだ問いが、今も私たちを突き動かしています。

 

今回の哲学カフェでは、現代の技術哲学者ユク・ホイが、

この「近代の超克」の複雑な遺産にどう向き合い、

批判的に継承しようとしているのかを探ります。

 

ホイの提唱する「宇宙技芸」は、

技術を西洋の単一な進歩観や効率至上主義から解き放ち、

各文化の宇宙論

──たとえば日本の自然との共生や中国の「道と器」の思想──

に根ざした多様な実践として再定義します。

 

西田が形而上学的な思索で超克を夢見たのに対し、

ホイはスマートフォンやAIが支配するデジタル社会、環境危機といった現実を直視し、

技術の未来に具体的な道筋を描こうとしています。

 

彼の視点は、近代の失敗を繰り返さず、私たちに何を問いかけているのか。

 

たとえば、日本の伝統的な木造建築や、中国のWeChatが示すデジタル文化の違いをヒントに、

技術の均質化に抗うことは本当に可能なのか──

そんな問いを一緒に考えてみませんか?

 

哲学の専門知識は必要ありません。

前回の対話で感じた「近代の超克」の重みを手に、

ホイの視点でその先をどう切り開けるかを話し合いましょう。

 

西田の挫折を振り返りつつ、ホイの「技術多様性」が

現代にどう響くかを自由に議論します。

 

たとえば、AIが私たちの生活をどこまで支配するのか、

日本のロボット技術に宿る共生の精神をどう活かせるのか、

環境危機に立ち向かう技術の形とは何か──

身近な話題から深掘りします。

 

その後、全員でアイデアを交換し、近代を超える未来を少しずつ描いていきます。

 

ホイの言葉を手に、西田の限界を超えるヒントが、

あなたの気づきの中から生まれるかもしれません。

 

場 所:FACTORY ART MUSEUM TOYAMA  (〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷522)

開催日:4/20(日)   時間:13:00~16:00

参加費

<会場参加> ビジター¥1,500
哲学カフェ会員 ¥1,000
※当日、現金でお支払い下さい。
お申込ボタン
<オンライン参加> ビジター    ¥800
哲学カフェ会員 ¥500
お申込ボタン

※哲学カフェ会員は随時受付しています。→詳細・お申込みはこちら

 

申し込み方法

  1. 会場参加申し込みフォーム(推奨)→詳細・お申し込みはこちら
  2. メール:info@fujita-k.co.jp(アットマークは半角に修正して下さい)
    件名に「 2024/4/20 哲学カフェ Vol.80 申し込み」
    1)住所
    2)氏名
    3)メールアドレス
    4)携帯番号
    5)哲学カフェin富山 会員、非会員の明記
    以上を記入してお申し込みください。
    * 申し込みのメールには、必ず返信のメールを出しています。もしメールが届かない場合はゴミ箱に入っていないか?確認をお願いします。お手数ですが、よろしくお願いします。
  3. FAX:0766-64-5220 上記記入の上、FAXしてください。

講師
野末雅寛(のずえまさひろ)
株式会社アガトンラボ代表取締役。2014年から哲学カフェ in 富山で講師を担当。

1974年富山県朝日町出身。

金沢大学教育学部と京都大学大学院文学研究科修士課程にて哲学を専攻、ハイデガーなどドイツ哲学を学ぶ。

高等学校教諭一種免許(公民)を取得

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