日付/時間
Date(s) - 2025年9月21日
1:00 PM - 4:00 PM
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2025年哲学カフェ 年間テーマ:「私たちは日本人としてどう生きるべきか?」
現代世界において、日本を取り巻く状況はかつてないほど複雑で不安定です。
西洋社会ではポピュリズムが台頭し、
その背後には「西洋の自死」とも言える深刻な自己懐疑が見え隠れします。
一方、中国やロシアといった大国、そしてグローバルサウスと呼ばれる発展途上国は、
それぞれ異なる価値観と現実的なパワーバランスを模索しています。
このような中で、日本はどのような立ち位置を取るべきか。
そして、私たちは日本人としてどのように生きるべきか
――この問いを、2025年の哲学カフェの年間テーマとします。
この問いに答えるためには、日本の文化的背景や哲学史に根ざした
私たちの特性を深く見つめ直す必要があります。
同時に、西洋哲学史や他文化との比較を通じて、
日本的な特性を浮かび上がらせ、それを行動の根拠とする試みを行います。
第86回哲学カフェ「静かなる熱狂 ― 参政党現象から日本型ポピュリズムの正体を考える」
「なぜ、政治の話に『食と健康』が?」
「私たちの知らないところで、社会は動かされている…?」
「新しい政党『参政党』の熱狂に、希望と危うさ、どちらを感じますか?」
今回の哲学カフェは、近年急速に支持を広げる「参政党現象」をメインの切り口として、
現代日本の「静かなる熱狂」の正体と、
私たちの民主主義の未来を探る、少しスリリングな対話の場です。
参政党は、従来の政治が語ってこなかった
「食の安全」「健康」「歴史認識」といったテーマを掲げ、
オンラインの「学び」のコミュニティを通じて、
これまでにない層の支持を集めてきました。
その訴えは、多くの人が日常で感じる漠然とした「不安」に寄り添う一方で、
「グローバル企業」や「海外勢力」といった
「見えにくい敵」を設定する側面も持ち合わせています。
この会では、まず「参政党現象」を深く掘り下げます。
- なぜ人々は、彼らの語りに強く惹きつけられるのか?
- 彼らがつくる「コミュニティ」の熱量は、どこから来るのか?
- その手法は、これまでのポピュリズムと何が違うのか?
さらに、国民民主党など他の政党の動きとも比較しながら、
哲学者ハンナ・アーレントの「公的空間」の考え方をヒントに、
私たちの社会のあり方を根本から問い直します。
同じ考えを持つ仲間が集う「コミュニティ」は、
多様な意見がぶつかり合う「公共の広場」となりうるのでしょうか?
こんな方におすすめです
- 参政党の主張や活動に、希望や可能性、あるいは違和感や疑問を感じている方
- SNSで広まる情報と、どう付き合えばいいか悩んでいる方
- 「陰謀論」と一言で片付けずに、その背景にある社会心理を知りたい方
- 政治や社会の「これから」を、本音でじっくり語り合いたい方
特定の思想を支持したり、誰かを論破したりする場ではありません。
なぜ今、この「静かな熱狂」が生まれているのか。
その意味を、多様な視点から共に探求してみませんか?
皆様の知的な好奇心と、率直なご意見をお待ちしております。
場 所:FACTORY ART MUSEUM TOYAMA (〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷522)
開催日:9/21(日) 時間:13:00~16:00
参加費
<会場参加> | ビジター¥1,500 哲学カフェ会員 ¥1,000 ※当日、現金でお支払い下さい。 |
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<オンライン参加> | ビジター ¥800 哲学カフェ会員 ¥500 |
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※哲学カフェ会員は随時受付しています。→詳細・お申込みはこちら
申し込み方法
- 会場参加申し込みフォーム(推奨)→詳細・お申し込みはこちら
- メール:info@fujita-k.co.jp(アットマークは半角に修正して下さい)
件名に「 2024/9/21 哲学カフェ Vol.85 申し込み」
1)住所
2)氏名
3)メールアドレス
4)携帯番号
5)哲学カフェin富山 会員、非会員の明記
以上を記入してお申し込みください。
* 申し込みのメールには、必ず返信のメールを出しています。もしメールが届かない場合はゴミ箱に入っていないか?確認をお願いします。お手数ですが、よろしくお願いします。 - FAX:0766-64-5220 上記記入の上、FAXしてください。
講師
野末雅寛(のずえまさひろ)
株式会社アガトンラボ代表取締役。2014年から哲学カフェ in 富山で講師を担当。
1974年富山県朝日町出身。
金沢大学教育学部と京都大学大学院文学研究科修士課程にて哲学を専攻、ハイデガーなどドイツ哲学を学ぶ。
高等学校教諭一種免許(公民)を取得