日付/時間
Date(s) - 2026年4月12日
1:00 PM - 4:00 PM
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「道具」はどこで「身体」に変わるのか?
― ポスト現象学で読み解く、メガネ・スマホ・AIとの知覚境界線 ―
メガネをかけているとき、私たちはメガネを「見ている」のではなく、
メガネを通して世界を「見て」います。
そのとき、メガネは意識から消え、私たちの身体の一部として「透明化」しています。
しかし、スマートフォンや生成AIはどうでしょうか。
これらは単なる便利な道具なのか、
それとも私たちの知覚や思考そのものを創り変える「新しい皮膚」なのでしょうか。
■ 「修理する」から「溶け合う」へ
3月の哲学カフェでは、壊れたものを「修理」することで、
思い通りにならない物質のリアリティ(誠実さ)に向き合いました。
4月は一歩進んで、正常に機能している道具が
私たちの身体や知覚といかに「一体化」しているかを探ります。
ガイド役は、現代テクノロジー論の泰斗であるドン・アイディと、
その弟子であるピーター=ポール・フェルベークです。
■ 本ポスト現象学が解き明かす「3つの関係」
アイディは、人間と技術、そして世界の関わりを鋭く分析しました。
- 「体現関係」: 道具が身体を拡張し、透明になる状態(例:ブラインドタッチ、補聴器)
- 「解釈関係」: 道具が世界を読み解くための「テキスト」になる状態(例:温度計、AIの回答)
- 「背景関係」: 意識されないが、私たちの生活を規定している状態(例:エアコン、アルゴリズム)
■ 私たちはテクノロジーに「どう創り変えられているか」
さらにフェルベークは、テクノロジーが
私たちの道徳や価値観さえも「媒介(枠付け)」すると説きます。
例えば、出生前診断という技術があることで、
親は「産むか否か」という道徳的選択を迫られるようになります。
技術は中立ではなく、私たちの生き方そのものを変容させているのです。
AIという「フィルター」を通して世界を見るとき、
私たちの知覚は何を「増幅」し、何を「縮減」しているのか。
透明な境界線の正体を、共に解き明かしましょう。
【こんな方におすすめ】
- スマホを手放すと「身体の一部を失った」ような感覚になる方
- AIとの対話が、自分の思考なのかAIの誘導なのか分からなくなる方
- テクノロジーと人間の未来、その倫理的な境界線に興味がある方
- エンジニア、デザイナー、教育関係者など、道具と人間の関係を再考したい方
場 所:FACTORY ART MUSEUM TOYAMA
〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷525-9
開催日:4/12(日) 時間:13:00~16:00
参加費
| <会場参加> | ビジター¥1,500 哲学カフェ会員 ¥1,000 ※当日、現金でお支払い下さい。 |
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| <オンライン参加>
|
ビジター ¥800 哲学カフェ会員 ¥500 |
※哲学カフェ会員は随時受付しています。→詳細・お申込みはこちら
申し込み方法
- 会場参加申し込みフォーム(推奨)→詳細・お申し込みはこちら
- メール:info@fujita-k.co.jp(アットマークは半角に修正して下さい)
件名に「 2026/4/12 哲学カフェ Vol.92 申し込み」
1)住所
2)氏名
3)メールアドレス
4)携帯番号
5)哲学カフェin富山 会員、非会員の明記
以上を記入してお申し込みください。
* 申し込みのメールには、必ず返信のメールを出しています。もしメールが届かない場合はゴミ箱に入っていないか?確認をお願いします。お手数ですが、よろしくお願いします。 - FAX:0766-64-5220 上記記入の上、FAXしてください。
講師
野末雅寛(のずえまさひろ)
株式会社アガトンラボ代表取締役。2014年から哲学カフェ in 富山で講師を担当。
1974年富山県朝日町出身。
金沢大学教育学部と京都大学大学院文学研究科修士課程にて哲学を専攻、ハイデガーなどドイツ哲学を学ぶ。
高等学校教諭一種免許(公民)を取得