遅くなりましたが、7月の哲学カフェのお知らせです。
ところでみなさんは、無実の罪で訴えられ裁判で自ら弁護を行った経験はありますか?
今回は、古代ギリシャ時代にプラトンが書いた「ソクラテスの弁明」をみんなで回し読みします。濡れ衣を着せられて自ら弁明した経験のある人には、とても有利な読書会です!
ソクラテスはプラトンの師匠です。彼が70歳のとき、「アテネの国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者たちをたぶらかした」という罪状で公開裁判にかけられます。プラトンはその時28歳の青年でした。
当時のアテネの裁判はアゴラと呼ばれる広場でおこなわれ、抽選で選ばれたアテネ市民501人が投票で判決を決定しました。
ソクラテスは広場に一人立ち、聴衆にむかって声を枯らし、あらぬ罪の疑惑を退けなければなりませんでした。そのときの裁判の様子をもとに「知を愛し求める」という哲学の根源的な精神を表したのが、今回読む「ソクラテスの弁明」です。
本の内容は、ソクラテスと告訴人たちが論争をかわす対話形式なので、読みやすいです。
アテネの広場に立ち、501人の裁判員に囲まれて弁明する気分を味わってみましょう。
参加される方は、岩波文庫「ソクラテスの弁明・クリトン」(上の写真)を持参してくださると便利です。
[イベント概要]
日程:2015年7月12日(日)
時間:13〜15時
場所:勉強カフェ高岡(http://benkyo-cafe-takaoka.com)
*参加申し込みは、勉強カフェ高岡のホームページからお願いいたします。