日付/時間
Date(s) - 2021年6月20日
1:00 PM - 4:00 PM
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哲学カフェでは4回シリーズで2600年の西洋哲学史を振り返り、
その最終回に超越論的世界観の究極点であるニーチェについて取り上げました。
彼がポスト真実の時代の哲学を切り開いた先駆者であるとともに、
このニヒリズムの時代に失われた倫理について考えた哲学者であることも説明しました。
前回はそれを受けて、ニーチェが切り開いたポスト真実の時代に対して、
「新実在論」という哲学を新機軸として提起している
マルクス・ガブリエルというドイツの哲学者をもとに議論しました。
日本では時事ネタに積極的に発言する売れっ子として知られる哲学者ですが、
その哲学が知られることはなく、
『なぜ世界は存在しないのか』それを共有する良い機会となりました。
しかし、その中でガブリエルが言う
「意味の場」の関係性や階層性が見えないという意見が出ました。
現在進行中の哲学であるゆえに不定形のところもあり、
それが分かりづらさにもつながっているとも言えます。
そこで今回は、彼に影響を与えたと見られるハイデガーを考察することとします。
ガブリエルの言う「意味の場」はハイデガーのいう「存在の意味」に近く、
彼自身もその影響を認めています。
二人の哲学の相違点を比較することによって、
ハイデガーがどのようにニヒリズムと格闘したのか、
そして、ガブリエルはそれをどのように受け継いで
21世紀的な状況でポスト真実の時代に時事ネタに積極的にコミットしているのかが
明瞭に見えてきます。
そこから、ガブリエルの「不定形」に光を当てることができることでしょう。
そして、このディスカッションを通して、コロナ禍で深まる分断に
私たちがどのようにコミットして、どのように架け橋することができるのかを
考えるきっかけになればと願います。
場 所:FACTORY ART MUSEUM TOYAMA (〒939-0131 富山県高岡市福岡町荒屋敷525-9)
開催日:2021年6月20日(日) 時間:13:00~16:00
参加費
<会場参加> | ビジター¥1,500 哲学カフェ会員 ¥1,000 ※当日、現金もしくはPayPayでお支払い下さい。 |
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<オンライン参加> | ビジター ¥800 哲学カフェ会員 ¥500 |
※哲学カフェ会員は随時受付しています。→詳細・お申込みはこちら
申し込み方法
- 会場参加申し込みフォーム(推奨)→詳細・お申し込みはこちら
- オンライン申し込みページ:→詳細・お申し込みはこちら
- メール:info@fujita-k.co.jp(アットマークは半角に修正して下さい)
件名に「 2021/6/20 哲学カフェ Vol.37 申し込み」
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4)携帯番号
5)哲学カフェin富山 会員、非会員の明記
以上を記入してお申し込みください。
* 申し込みのメールには、必ず返信のメールを出しています。もしメールが届かない場合はゴミ箱に入っていないか?確認をお願いします。お手数ですが、よろしくお願いします。 - FAX:0766-64-5220 上記記入の上、FAXしてください。
*ご注意*
FBの参加チェックでは正式申し込みにはなりません。
講師
野末雅寛(のずえまさひろ)
株式会社アガトンラボ代表取締役。2014年から哲学カフェ in 富山で講師を担当。
1974年富山県朝日町出身。
金沢大学教育学部と京都大学大学院文学研究科修士課程にて哲学を専攻、ハイデガーなどドイツ哲学を学ぶ。
高等学校教諭一種免許(公民)を取得