【書評】西洋哲学の歴史をざっくりと味わってみる -西洋哲学史-

 

 

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弟子の投稿です。

先日の哲学カフェでは、ハイデガーの「存在と時間」を扱いましたが、その中で説かれている哲学をどのように打ち立てたのか。その背景を知ると、ハイデガーの存在論が、それまでの存在に関する哲学と比べて際立つ特色も理解しやすくなります。

 

弟子は、熊野純彦という方の「西洋哲学史」を通読しました。

 

古代、タレスという人物が水から、世界のことわりに思いをはせたところから哲学は始まったとされています。エーゲ海に面した街で、際限なく波がうちよせ刻々と姿を変えつつも常にそこにある海。海の水が雲や雨となって大地にふり、川になりまた海で戻る。万物の生々流転や人間の世界の移ろいなどが海に見出されると同時に、海はまた悠久の時間のなかで変わることなくあり続ける…

 

このように自然をヒントに世界を成り立たせるものとは何かを考えるところから、哲学の歴史は始まったわけです。

 

人やその他諸存在と世界との関係性、存在することの本質とは何か、というテーマを中心に哲学的な考察が積み重ねられてきました。その営みのなかで、プラトンやアリストテレスなどの目的論、中世のスコア哲学、近代以降の機械論的世界観、超越論的世界観などの哲学が生まれました。

 

20世紀になるとハイデガーが登場し、存在そのものが伝統的な哲学では不問にふされていることを問題視しました。それまで当たり前のようにかんがえてきた永遠普遍な存在という考えをやめて、有限な人間という存在をとおして生々流転する時間のなかで存在というものを捉え直そうとしたのです。

 

こんな風に、いろいろな人たちがバトンをつなぐようにして思索をかさねて、現代の私たちに受け継がれているわけです。1つ1つを細かくみていけば、矛盾とか意味不明な内容なんかもあるのでしょうが、そこは有限で曖昧な存在である人間の営みだから避けえないのでしょう。

 

表現の仕方も、時代や人物によって様々です。

弟子はそんなに哲学書をたくさん読んだわけではありませんが…

 

タイムマシンにでも乗った気分で、哲学の歴史を駆け足で見てみてはいかがでしょうか。

 

 

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